国内Club Musicシーンにおける定説として、各都市における一般的な「Host MC」と いう概念と、大阪でのそれは大きく異なっている。Partyの主役たるDJの意図や スキルを鋭く見抜き、影からそっと華を添える名脇役としての本来の役割は勿論、 時に周囲をあっと驚かせるようなパフォーマンスでClub現場ならではの予測不...
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国内Club Musicシーンにおける定説として、各都市における一般的な「Host MC」と いう概念と、大阪でのそれは大きく異なっている。Partyの主役たるDJの意図や スキルを鋭く見抜き、影からそっと華を添える名脇役としての本来の役割は勿論、 時に周囲をあっと驚かせるようなパフォーマンスでClub現場ならではの予測不可能な サプライズをもたらしたり、目を見張る企画力、クリエイティヴィティを武器にParty、 ひいてはHiphopシーン全体を活性化させる仕掛人的な役割をもこなすマルチな男、 MC MACKOとは、紛れもなく大阪シーンにおける「Host MC」の特殊さ、 言い換えれば存在の大きさを象徴する一人であろう。 「OSAKA SAFARI」「MONDAY HEARTS」「STAY GOLD」をはじめ、 15年以上に渡り数え切れないほどの伝説的イベントに参加、あるいは自ら手がけ 続けてきたことは関西Hiphopシーンに関わる者ならば誰もが知るところであろうが、 現在も活動ペースを落とすどころか驚異的なまでに加速し続け、ほぼ毎夜、大阪を 代表する刺激的なClub現場では彼が10代に影響を受けた巨大なストリート・カルチャー、 Hiphopの初期衝動そのまま、最前線でマイクを握り続ける「Mr. Hardest Working」 =MC MACKOのクレジットを確認できるだろう。そんな彼が2009年リリースの フル・アルバム「逢坂」以来、久々に自己名義でのリリースとなる大阪ミナミから アトランタへの返答「Flex Your Dab feat Cz TIGER」 (https://www.youtube.com/watch?v=9OlTcJgD-Bc)を皮切りに、 いちMCとしても独自のHiphop観を表現した2016年。誰よりもストレートで危険な 匂いが漂う剥き出しの言葉の数々には「Look At My Dab」さながら、新しい刺激を 求めてやまないシーンの注目が集まるだろう。