3日午後8時、兵庫県明石市で事前に告知しない「シークレット花火」が打ち上げられました。花火はおよそ3分間で75発。小さな規模でしたが、これが明石市にとって「22年ぶりの花火」となりました。
2001年7月、明石市が主催する花火大会で、会場と駅をつなぐ歩道橋が異常な混雑状態となり、大勢の人が折り重なって倒れる「群衆雪崩」が発生しました。この事故で11人が死亡、247人が重軽傷を負いました。原因は、明石市と警察、警備会社の3者による「ずさんな警備体制」でした。悲惨な事故を起こした明石市では、以降22年間、花火が打ち上げられることはありませんでした。
そんな中、明石の花火を復活させようという動きが徐々に出てきました。
明石の人々にとって忘れることのできない75発の花火。小さな規模の花火ですが、事故の教訓を残し、未来につながる大きな一歩となりました。